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  • 首と腰を動かしたときの痛み

    腰痛イメージ

    治療・リハビリ前の状態

    ご利用者様:50代 男性

    首、肩や腰の痛みについてのご相談でした。首を動かすと痛い(特に横に倒すと痛む)、肩の重だるさがある、腰を前に曲げたりひねったりすると痛い、腰や背中の深い筋肉を押すと痛みがあるなどの症状があり、体を動かすのがつらく、腰の前後の曲げ伸ばしやひねりにも制限があるとお悩みでした。検査の結果、「変形性腰椎症および頚部脊椎症」と診断し、筋肉のこりを和らげる治療と再発を防ぐためのトレーニングをサポートすることになりました。

    治療・リハビリの内容

      初期

    1. 物理療法(電気治療や温熱など)で炎症や痛みをやわらげる
    2. 首や腰の関節の動きを改善するための手技療法(モビライゼーション)を行う
    3. 首の奥の筋肉を鍛えるトレーニング
    4. 「ドローイン」と呼ばれるお腹をへこませるトレーニングを10回行う
    5. 朝と夜、1日2回のストレッチやトレーニングを継続できるようにサポートしました。

      後期

    1. 物理療法(電気治療や温熱など)で炎症や痛みをやわらげる
    2. 棘下筋(肩の後ろの筋肉)や広背筋(背中の大きな筋肉)のコリをほぐす施術
    3. ストレッチポールを使い、肩甲骨の動きを改善する運動

    治療・リハビリ後の状況

    肩周辺の重だるさや背中の筋肉(広背筋)の痛みはまだ残っていますが、肩を前に上げる動きは左右とも160度まで可能で、肩を外側にひねる動きは右30度、左25度まで動かせます。背中に手を回す動作は両肩とも腰のあたりまで届くようになりました。胸の背骨を反らす動きはまだ少し硬いですが、より動かしやすくなっています。首を回したり右に傾けたりすると左肩が少し持ち上がる、肩を動かすときに腰を反らして動きを補うなどのクセがあるので、今後もトレーニングを続けることでさらに動きが改善していくと考えられます。

    治療・リハビリ担当者の声

    首の筋肉(胸鎖乳突筋)が少し弱く、肩周りの筋肉(僧帽筋や肩甲挙筋)が硬くなっていることが、肩や首の痛みの原因と考えられます。肩甲骨の動きを整え、姿勢のバランスを改善することで、痛みが和らぐことが期待できます。姿勢が崩れてしまうことが多いので、気が付いた時に顎を引くようにアドバイスしました。