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歩行時の左膝の痛み
治療・リハビリ前の状態
ご利用者様:60代 女性
散歩が好きだが歩くと左ひざが痛い、というお悩みのご相談でした。
診断の結果、「左変形性膝関節症」と診断されリハビリを実施することとなりました。治療・リハビリの内容
- 膝を伸ばす運動(大腿四頭筋訓練)
- 内転筋を意識してお尻を持ち上げる運動(ヒップリフト)
- 腸腰筋トレーニング
- 足部内在筋を使いながら前に踏み出す運動(フロントランジ)
- 歩き方の修正
治療・リハビリ後の状況
治療を始めたばかりのころは、安静にしていても膝の内側に痛みがあり、膝を深く曲げることができませんでした。膝をしっかりと曲げた状態で、すねの骨(下腿:かたい)を内側に少しねじるように動かすと、痛みがやわらぐ様子が見られました。
治療の終わりごろには、足の裏の小さな筋肉(足部内在筋:そくぶないざいきん)をしっかり働かせることで、足の親指の付け根(母指球:ぼしきゅう)に重心を乗せられるようになりました。また、歩くときの足と膝の向きの乱れ(Knee-in Toe-out:膝が内側に入り、つま先が外を向く)も改善され、膝の内側への負担が減りました。
治療後は主な症状だった歩行の痛みも軽くなり、膝を曲げた状態で自分で足を内側にねじる動きもできるようになり、膝を深く曲げることがしやすくなりました。
治療・リハビリ担当者の声
症状や治療、リハビリの内容については、一つひとつ丁寧に説明することを心がけました。専門用語はできるだけ使わず、分かりやすい言葉で伝えることで、安心して取り組んでいただけるよう配慮しました。また、ご質問には丁寧にお答えし、ご自宅でのリハビリにも前向きに取り組んでいただけるよう、声かけやサポートを工夫しました。
患者様からの声
改めて筋力の重要性を感じました。気になったことを質問し、その都度しっかりと答えてもらえたことで、納得しながら治療やリハビリを進めることができて良かったと思います。